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HYROX GUIDE ・ 種目

HYROX 8種目完全ガイド。
規定・ウェイト・動作標準まで。

公開: ・ 最終更新: ・ 著者: 向井 崇敏(HYROX Performance Coach)

HYROX(ハイロックス)は、1kmのランと8種目のステーションを交互に繰り返す世界共通フォーマットのフィットネスレースです。種目はSkiErg・Sled Push・Sled Pull・Burpee Broad Jump・Rowing・Kettlebell Farmers Carry・Sandbag Lunges・Wall Ballsの8つ。順序は固定で、規定距離・規定レップ・部門別ウェイト・動作標準・ペナルティの発生条件は世界共通で決まっています。本ページではこの8種目すべてを、HYROX Performance Coach 向井崇敏が、現場での指導経験と公式 HYROX Rulebook SEASON 25/26 をもとに完全網羅。各種目について「規定距離・レップ」「部門別ウェイト」「動作のポイント」「ペナルティの注意点」を1ブロックにまとめ、レース当日にスマホからでも参照できる「HYROX 種目」のリファレンスとして使えるよう設計しています。HYROX自体の概要・大会ルール全体については、別ページのHYROXとは|世界共通フィットネスレース完全ガイドをご覧ください。

HYROX 8種目のステーション

8 Stations

HYROXの8種目とは。

HYROXは、ランと8種目のステーションを固定の順序で繰り返します。Run 1 → Station 1 → Run 2 → Station 2 … と進み、最後のWall Ballsを終えるとフィニッシュです。各ステーションには規定距離・規定レップ・部門別ウェイト・動作標準があり、これを満たさない動作はジャッジによりノーレップ(やり直し)や時間ペナルティの対象になります。

以下、01〜08の順に詳細を解説します。各種目の見出しでは、HYROX公式の英語表記(SkiErg / Sled Push / Burpee Broad Jump / Wall Balls 等)と日本語表記の両方で検索できるよう、表記を併記しています。動作標準・規定ウェイトの一次情報は、公式 hyrox.com(および日本国内向け hyroxjapan.com)で公開されている Season 25/26 Rulebook を参照しています。

HYROXのSkiErg

01

SkiErg(スキーエルゴ)

ノルディックスキーのダブルポールを模した動作で、Concept2 SkiErgのハンドルを引き下ろし、1,000mを漕ぐ。腕や肩だけの動作に見えて、リズムが噛み合うと体幹と下半身も連動する全身運動になる。レース序盤の有酸素ステーションのため、ここで上げすぎると2回目以降のランが破綻する。

規定距離・レップ

  • 規定: 1,000m(damper値は6プリセット、調整可)
  • 全部門共通距離。終わったら腕を上げてジャッジへ完了サイン。

部門別ウェイト

  • 全部門共通: 1,000m

動作のポイント

  • 腕だけで引かず、体幹と股関節のリズムを合わせる。
  • 最初のステーションで出力を上げすぎない。

ペナルティの注意点

  • 完了後は腕を上げ、ジャッジに終了を明確に伝える。
HYROXのSled Push

02

Sled Push(スレッドプッシュ)

ウェイトを載せたスレッドを12.5m × 4本 = 計50m押し進める。下半身のパワー、姿勢、地面への力の伝達が問われる、レース序盤最大の関門。ここで脚を使い切ると直後のランが極端に重くなる。

規定距離・レップ

  • 規定: 12.5m × 4本 = 計50m
  • ウェイトはスレッド本体込み(incl. sled)。

部門別ウェイト

  • Women Open: 102kg incl. sled
  • Men Open / Women Pro: 152kg incl. sled
  • Men Pro: 202kg incl. sled

動作のポイント

  • 腰を折りすぎず、体幹を固めて押す。
  • 直後のランを見据えて、脚を使い切らない。

ペナルティの注意点

  • 4本未満で抜けると1本あたり3分のペナルティ。
HYROXのSled Pull

03

Sled Pull(スレッドプル)

ロープでスレッドを引き寄せる動作を12.5m × 4本 = 計50m。背中・臀部・ハムストリングのポステリアチェーンに大きな刺激。Racers Box(作業エリア)から足が出るとペナルティ、座位や膝立ちでの引き込みも不可。

規定距離・レップ

  • 規定: 12.5m × 4本 = 計50m
  • ウェイトはスレッド本体込み(incl. sled)。

部門別ウェイト

  • Women Open: 78kg incl. sled
  • Men Open / Women Pro: 103kg incl. sled
  • Men Pro: 153kg incl. sled

動作のポイント

  • 腕だけでなく、臀部とハムストリングを使って引く。
  • Racers Boxから足を出さない。

ペナルティの注意点

  • 4本未満で抜けると1本あたり3分のペナルティ。
  • 座位や膝立ちでの引き込みは不可。
HYROXのBurpee Broad Jump

04

Burpee Broad Jump(バーピーブロードジャンプ)

バーピー → ブロードジャンプを繰り返して80m進む。胸を床に着けてから両足を揃えて前方へジャンプ。両足が揃わないジャンプ、ハンドの追い越し(手が爪先より前30cmを超える)、フィニッシュラインを踏んだ着地はノーカウント。心拍を整える呼吸とリズムが鍵。

規定距離・レップ

  • 規定: 80m(全部門共通)

部門別ウェイト

  • 全部門共通: 80m

動作のポイント

  • 胸を床に着け、両足を揃えて前方へジャンプする。
  • 呼吸と動作のリズムを一定に保つ。

ペナルティの注意点

  • 両足が揃わないジャンプ、手が爪先より前30cmを超える動作、フィニッシュラインを踏んだ着地はノーカウント。
HYROXのRowing

05

Rowing(ローイング)

Concept2のローイングマシンで1,000m。「脚 → 体幹 → 腕」の順に力を伝える。「ようやく座れる」と感じるが、ここで頑張りすぎても全体タイムは伸びない。フォームを保ち、ペースを刻む。

規定距離・レップ

  • 規定: 1,000m(damper値6・footplate位置4プリセット、調整可)

部門別ウェイト

  • 全部門共通: 1,000m

動作のポイント

  • 脚、体幹、腕の順に力を伝える。
  • ペースを刻み、フォームを崩さない。

ペナルティの注意点

  • 規定距離を完了してから次へ進む。
HYROXのFarmers Carry

06

Kettlebell Farmers Carry(ファーマーズキャリー)

ケトルベルを両手に1個ずつ持ち、200mを運ぶ。何度床に置いてもよいが、置いた瞬間にケトルベルが前に転がってはいけない。握力・肩の安定性・体幹持久力が問われる。

規定距離・レップ

  • 規定: 200m
  • ケトルベルは左右各1個。

部門別ウェイト

  • Women Open: 2 × 16kg(白)
  • Men Open / Women Pro: 2 × 24kg(グレー)
  • Men Pro: 2 × 32kg(黒)

動作のポイント

  • 肩をすくめず、体幹を保って歩く。
  • 床に置く場合も、前方へ転がさない。

ペナルティの注意点

  • ボックスへの返却忘れは30秒ペナルティ。
  • ウェイト誤選択でレースを進めると失格(DQ)。
HYROXのSandbag Lunges

07

Sandbag Lunges(サンドバッグランジ)

サンドバッグを両肩に担ぎ、ランジで100m。膝が地面に明確に触れてから、ヒップと膝を完全に伸展して立ち上がる。左右交互。途中で肩からサンドバッグを下ろした時点で15秒ペナルティ、2回目はDQ。

規定距離・レップ

  • 規定: 100m
  • 膝が地面に明確に触れ、ヒップと膝を完全に伸展して立ち上がる。左右交互。

部門別ウェイト

  • Women Open: 10kg(白)
  • Men Open / Women Pro: 20kg(グレー)
  • Men Pro: 30kg(黒)

動作のポイント

  • 膝を地面に明確に触れる。
  • 立ち上がりでヒップと膝を完全に伸展する。

ペナルティの注意点

  • 途中で肩からサンドバッグを下ろすと1回目15秒、2回目はDQ。
  • ウェイト誤選択はDQ。
HYROXのWall Balls

08

Wall Balls(ウォールボール)

ボールを抱えてスクワット → 立ち上がりながらターゲットへ投擲を100レップ。両手で持ち、ヒップが膝より下まで沈み込むこと(below parallel)。ターゲットに当たらない、深さが足りない、立位がない、はすべてノーレップ(1レップにつき15秒ペナルティ)。フィジカルだけでなくメンタルと集中力が問われる最終関門。

規定距離・レップ

  • 規定: 100レップ
  • 女性ターゲット高: 2.70m / 男性ターゲット高: 3.00m

部門別ウェイト

  • Women Open: 4kg / 2.70m
  • Women Pro: 6kg / 2.70m
  • Men Open: 6kg / 3.00m
  • Men Pro: 9kg / 3.00m

動作のポイント

  • ヒップが膝より下まで沈み込む。
  • 立ち上がり、両手でターゲットへ投擲する。

ペナルティの注意点

  • ターゲットに当たらない、深さが足りない、立位がない場合はノーレップ。
  • ノーレップは1レップにつき15秒ペナルティ。

Race Strategy

なぜこの順序か。8種目の戦略。

8種目の並びはランダムではありません。序盤は有酸素(SkiErg)、中盤は下半身のパワー(Sled Push / Sled Pull)と全身協調(Burpee Broad Jump)、後半は持久と精度(Rowing〜Wall Balls)が問われる流れになっており、レース後半に近づくほど「疲れた身体でフォームを保てるか」が試される構成です。

序盤のSkiErgとSled Pushで出力を上げすぎると、Sled Pull直後のランが極端に重くなります。中盤のRowingは「ようやく座れる」と感じるステーションですが、ここでペースを上げすぎても全体タイムは伸びません。後半のFarmers Carry以降は、握力と肩、そして心拍が上がった状態でのフォーム維持が課題になります。

最後のWall Ballsは100レップ。深さ・両手投擲・立位という3条件のうち1つでも欠ければノーレップ(1レップ15秒ペナルティ)。練習段階から動作標準を厳しく保つことが、本番のノーレップ回避につながります。

Coach's View

コーチが現場で見ている8種目。

ルールブックには書かれない「現場の感覚」を、ひと言ずつ。

8種目を初めて通しで体験すると、ほとんどの人が「序盤のSled Pushでもう脚がない」「Wall Ballsの最後の20レップで膝が震える」と口を揃えます。ジムでの単発練習では分からない、HYROX特有の「疲労が積み上がった状態でフォームを保つ」感覚です。これは平地走力や種目単体の強さからは予測できない、HYROX独自の能力領域です。

指導現場で繰り返し伝えているのは、「順番を守って、抜けを作らない」こと。SkiErg/Sled Push/Sled Pullの序盤3種目は、誰でも"押し込みすぎ"が起こります。ここを抑えられるかどうかが、後半のRowing〜Wall Ballsで余力を残せるかを決めます。タイムを縮めたい人ほど、最初の3種目をあえて「8割」で抑える練習が効きます。

もうひとつ、初めての人にいつも見てほしいのがWall Ballsのノーレップ動画です。深さが甘い・両手投擲が崩れる・立位が抜ける——この3つは練習でも本番でも、心拍が上がった瞬間に必ず壊れます。3つの動作標準を平常時から徹底できるかが、最後の100レップの時間を10分〜20分単位で動かします。逆に言えば、ここの精度を上げるだけで、レース全体のタイムは大きく変わります。

MUKAI Class

8種目を50分で再現する大阪のクラス。

MUKAIは、大阪市福島区(JR大阪駅 徒歩7分)で、HYROX本番の構成をなぞる50分のグループクラスを開催しています。動作標準(深さ・伸展・両手投擲)からペース配分まで、HYROX認定コーチが個別に調整します。初めての方はフォームの安全性から、経験者はペースとRoxzoneの省エネから整えます。

料金

¥3,300 / 50分

場所

大阪市福島区(梅田エリア)

指導

HYROX認定コーチ

FAQ

よくある質問|HYROX 8種目。

HYROXの種目はいくつありますか?+

8種目です。順序は固定で、1km走 → 種目、を計8セット繰り返します。最初のSkiErgから最後のWall Ballsまで、全選手が同じ順序で挑みます。

HYROXのウェイト(規定重量)は部門でどう違いますか?+

ウェイトはWomen Open / Women Pro / Men Open / Men Proの4部門で段階的に変わります。たとえばSled Pushは女子Openが102kg、男子Open・女子Proが152kg、男子Proが202kg(いずれもスレッド本体込み)。Farmers Carryのケトルベルやサンドバッグも部門別に規定があり、誤選択はDQの対象です。詳細は本記事の各種目の「部門別ウェイト」をご覧ください。

HYROXの種目の順番は決まっていますか?+

完全に固定です。Run 1 → SkiErg → Run 2 → Sled Push → … と進み、最後はRun 8 → Wall Balls → Finishという順序が世界共通で決まっています。順序違反は1回目3分、2回目以降は失格(DQ)です。

ペナルティはどう発生しますか?+

主なものはRoxzoneアーチ間違い(2分)、ステーション順序違反(初回3分・以降DQ)、Wall Ballsのノーレップ(1レップ15秒)、Sled Push/Pullの本数不足(1本3分)、Farmers Carry/Lungesのウェイト誤選択(DQ)など。各種目の詳細は本ページ内の「ペナルティの注意点」を参照してください。

初心者にはどの種目が難しいですか?+

個人差はありますが、レース後半のSandbag LungesとWall Ballsは、心拍が上がった状態でフォーム(膝接地・伸展・深さ・両手投擲)を保つのが難しく、ノーレップやペナルティが発生しやすい種目です。平常時の練習から動作標準を厳しく守ることが、本番でのノーレップ回避につながります。

※本ページは公式 HYROX Rulebook SEASON 25/26(Singles / Doubles / Relay)に基づき記載。最新の公式情報は hyrox.com(グローバル)/hyroxjapan.com(日本)をご参照ください。

Author

本ページの著者。

向井 崇敏 - HYROX Performance Coach

向井 崇敏(むかい たかとし)

HYROX Performance Coach / ASAP株式会社 代表

HYROX公式認定コーチ。大阪・梅田エリア(福島区)で、HYROX本番の構成をなぞる50分のグループクラスを指導しています。本ページの内容は、公式 HYROX Rulebook SEASON 25/26(Singles / Doubles / Relay)と、実際の指導現場で得た知見をもとに執筆・更新しています。事実関係に変更があった場合は、最終更新日とともに記事を改訂しています。

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Reservation

8種目を、自分の身体に通す。

読むだけでは分からない動作標準とペース感を、HYROX認定コーチと一緒に体に通していきましょう。

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